FP2級 住宅取得資金計画の概要
引き続き「ライフプランニングと資金計画」です。以下のような項目がありました。
ファイナンシャル・プランニング(FP2級)を学び始めました!
- キャッシュフロー・マネジメント
- 教育資金計画
- 住宅取得資金計画
- カードと消費生活
- 財務と会計
- 医療保険と介護保険
- 年金保険
- 労働保険
第1回の「キャッシュフロー・マネジメント」
第2回の「教育資金計画」
から引き続きです。
今回は以下のとおりです。
- 住宅ローン返済方法
- 住宅ローンの金利の種類
- 繰り上げ返済
- 住宅ローン:フラット35
住宅ローンの返済方法
住宅ローンの返済方法としては、「元利均等返済」と「元金均等返済」の大きく2種類の考え方があります。
元利均等返済とは?
(借入金の元金+利息)が毎月一定となるように返済する方法
メリット :毎月の返済額が一定となり、返済計画が立てやすい
デメリット:返済当初は利息を多く払うことになり、元金の減少がすくない
元利均等返済とは?
(元金)が毎月一定となるように返済する方法
利息は最初は多く払うので、(元金+利息)は毎月一定ではない
メリット :元金が早く減っていく
デメリット:最初のうちは返済額が多い(逆に後半の返済額は少なくなる)
元利均等返済と元金均等返済を比較すると
総返済額は(元利均等返済>元金均等返済)となり元金均等返済が有利となります。
住宅ローンの金利の種類は?
・固定金利
・変動金利
・固定期間選択型
考え方として、3種類あるようです。
固定金利は、おもに公的ローンやフラット35に適用されていて、契約が低金利時代は有利となり高金利時代は不利になります。
変動金利は、半年毎(4月と10月の1日)に金利が見直されます。
固定期間選択型というのは、1年から10年程度は固定金利にして、その期間の終了後に固定金利か変動金利を選択する方法です。
繰上返済とは?
繰り上げ返済とは、返済中に元金部分の一部または全部を返済することです。
・期間短縮型
・返済額軽減型
2種類の考え方があります。
期間短縮型というのは、繰上返済額を一定期間の元本返済に充てることで、返済期間を短縮するものです。
返済額軽減型というのは、繰上返済額を残りの返済期間の元本返済の一部に充てることで、残りの返済期間の毎回の返済額を軽減するものです。
両者を比較すると、期間短縮型のほうが利息の軽減効果は大きくなります。
住宅ローン:フラット35
住宅ローンを債権化して、投資家から資金を調達する仕組みをつくっています。
(住宅ローンの利用者→金融機関→住宅金融支援機構→投資家)という流れで、ローンを証券化しています。
(特徴)
・超長期固定金利(最長35年)
・低金利(2020年4月にネット上で調べたところ、金利1.3%)
・借り換え可能
・保証金と繰上返済手数料が0円
・保証人は不要
利用可能者
・利用可能者は申し込み時の年齢が70歳未満であること。
・すべての借入の年間返済合計額が年収の一定割合以下であること。
400万円未満→30%以下 400万円以上→35%以下
融資額
・100万円以上8,000万円以下(1万円単位)
・利用者の年収および取得住宅の建築費等により決定
返済期間
15年 < 返済期間 < ((80歳-申込時の年齢)と35年で短いほう)
適用金利
申し込み金融機関によって適用金利は異なる。融資実行時点の金利を採用。
担保
借入対象の住宅およびその敷地に、住宅金融支援機構を抵当権者とする第一順位の抵当権を設定する。
団体信用生命保険
別途、特約料を支払うことで団体信用生命保険に加入することができる。
火災保険
返済終了までの間、対象の住宅に火災保険を付けなくてはなりません。